Thursday, August 21, 2025

United's In-Flight Meals

前記事の最後に軽く予告しましたが、ユナイテッド航空のサンフランシスコ発便機内食が改善された模様なので、ここで簡単にお知らせします。復路のお食事も同時にご覧に入れます。

UA便でチューリヒまで行き、ターキッシュエアラインズの便へ乗り継ぎます。
出発は変則的に… 国内線 第参ターミナル F13 ゲートから。
ポラリスラウンジでお食事した後、国際線ターミナルから第参ターミナルへ移動します。
SFO は改良工事中で、こんなターミナル間の「近道通路」が作られていました。
内部は『インコさん』がテーマらしく、インコさんの絵と鳴き声が。

 …なんだかなぁ。

 あの『金玉満堂』を思い起こさせるようなインコさんのギャーギャー声が。

その近道通路をポラリスラウンジから見たら、こんなんなってます。
いかにも付け焼き刃的。テンポラリです。

将来はここらへんにビルを建てるつもりです。もう好きにしてください。

機材も出発 48 時間前に B772 から 77W にシップチェンジ。つまりボーイング777-200からボーイング777-300ERへ機材変更されました。B772 では最前部の座席 1A がクルーレストでブロックされていますが、77W になった途端に開放。すかさず 1L から 1A へ座席を変えました。

左右でどこが違うのか?

御不浄へ行くのに、前方ギャレーを左右にまたがなくていいのだ。
あと、左側通路はインターナショナル・パーサー(UAの呼称で、CAの頭領のこと)が担当するのだ。

今回はスティーブさんという赤毛の口髭がかっこいいパーサーさんに担当してもらえました♪

お食事開始で、コカコーラ・ゼロシュガーを一缶所望。
ナッツの壺が、さらに小さくなりました!

ただし、上写真では判り難いですが、アーモンドとカシューナッツだけではなく、ヘーゼルナッツ、胡桃、マカダミアの破片、そしてプレッツェルが確認できました。分量が減っても、含有されているナッツ類の種類が増えたのは、爺さんになった儂には「量より質」なので、ここは高得点です。

テーブルクロスもナプキンも変更されました。ナプキンのボタンホールは「あったりなかったり」という状態でしたが、今回の往復で4回出た物は全てボタンホールが開いていました。使う人は少ないみたいですが、儂は食いこぼしをするお爺さんなので、このボタンホールをシャツの2番目のボタンに通してナプキンを胸の前に安定させています。小さい事でも個人的には重要です。実際、使い終わってみるとこぼしたソースがくっついている事が多々あります。

さて前菜は、海老 または 西瓜とリコッタチーズ。海老にしました。
こんなのが出てきました。食器がすべて新調されています。分量は以前より少なめ。

機内食の外注先が LSGスカイシェフに変更されたので、仔細な部分でいろいろ変更されていました。

まずは、いつものどうでもいいサラダが、けっこう良質の内容に改善。
リーフレタスやルッコラ。ルッコラが入っている時点でユナイテッド航空とは思えません。
さらにこの下には、アーティーチョークやモッツァレラのボールが入っていました。

そして添付のドレッシングは、シャンパン・ビネグレットです。

サラダの容器をほぐり返して「これホントにユナイテッド?」って気分。
よそのエアラインに用意されたものが間違って配達されたのかも?と疑いました。

海老のコンフィも、トマトのサルサやフリセーレタスが使ってあって美味。
これだけ改善されていると、きっとまたここから堕ちていくんだろうと思って悲しくなりました。

ユナイテッド航空と二十数年つきあっていますが、いきなり内容が改善されては、またどんどん堕ちていく。ということの繰り返しなので、改善された状態になっても両手を挙げて喜べなくなりました。

今回の改善で、ちょっと気に入ったのが、ソルト&ペッパー。
ちいさな容器が三段重ねになりました。

バラバラにしてみると… こんなです
P=ブラックペッパー、S=ソルト。さらにR=レッドペッパー(一味)が加わりました。

食事内容にもよりますが、チリペッパーで味変できるのは楽しいです。

メインコースの選択肢は、

 ・ビーフのショートリブ + ポテト
 ・「エアラインチキン」のグリーンカレー + ジャスミンライス
 ・ポークカツ + パスタ
 ・ハリバット(オヒョウ) + キノア

ちっぽけな写真だと、どれも消去法で消し去りたくなるようなものばかり。欧州へ飛ぶ便なのに豚肉が搭載されているのにも驚きました。ムスリムや印度人は豚を見るのもニオイを嗅ぐのもイヤなはずです。ある意味凄いです。

それでもグリーンカレーなら失敗はない。と思って…普段は避けるチキン胸肉で。
こんな見た目でした。エアラインチキンというのは、鶏手羽と胸肉がくっついたままの部位らしいですが、機内食で食べ易いように手羽の最初の関節分だけ骨付きで残して、つまりウイングレットや胸側の骨は外して、ほぼ骨なしで食べ易い状態に加工されていました。肉もしっとり仕上げで柔らかく、上出来です。

バクチー入りのジャスミンライスとグリーンカレーのソースは相性も良く、なかなか上出来です。量的には少なめですが、食が細くなったお爺さんには適量で、美味しくいただけました。

そして… さすがにここは大きく変更されませんでした。
ユナイテッド航空名物の、アイスクリームサンデーは健在。

全体での運用はどうなっているのか判りませんが、最前列に座っていたのでパーサーのスティーブさんと簡単な会話をしただけでした。

「この後はデザートかチーズプレートがありますが、どうします?」

「アイスクリームサンデーをお願い」

「どうアレンジしますか?」

「チョコレートソースにナッツを振りかけて、ホイップクリームを載せたらチェリーひとつ」

「さすが1K(笑)  すぐお持ちします♪」

だいたい、いつもこういう会話です。今回はカートで来る前に受領しました。

アイス食ってる最中に導眠剤が効いてきて、うとうとと寝落ちして…
到着の3時間前くらいで、目が覚めました。

きっとスナックコーナーにチーズプレートが売れ残っていると思って、略奪に。
ありました。チーズ3種類+クラッカーです。

クラッカーはアカシアAcacia から銘柄が変わったのに、以前とまるで同じ風味で、かえってビックリ。

それより、チーズの方がもっとビックリでした。
 ・イエローチェダー
 ・白カビ、たぶんカマンベール
 ・青カビ、銘柄不肖

今まではどうでもいいようなセミハード3種類だったのが、チェダー、青カビ、白カビと王道に復帰!

もうここまで来れば、改善されたとはっきり申し上げていいでしょう。
でもそうなると、またここからどんどん堕ちていくのが怖いです。

2回目の機内食は、あんまり大きな変化がありませんでした。
フルーツサラダの刻み方が細かくなった事に気づく儂の方が、もっと細かい?

コーヒーをブラックでもらったけど、淹れたてで濃くて美味しかったです。これなら立派に illy を名乗れます。

お食事で選べたのは、バナナブレッドプディング または サラダ。
ブレッドプディングはこんなでした。
ベリーソースがまあまあいけてるので、普通にいただけました。

乗り継ぎのチューリヒへはほぼ定刻着。
シェンゲン領域外同士の乗り継ぎですが、ターキッシュエアラインズのひとつ前の便が遅れていたので、そっちに乗せてもらえないか地上職員と交渉したら… スイスなのにゲシュタポ女看守みたいな対応でガッカリ。

それでも、スイス・インターナショナルのラウンジでシャワー浴びてスナックつまんでから予定通りのイスタンブール行きに乗って、ホテルまでほぼ予定通り。

インターコンチネンタル・イスタンブールでは、また同じ部屋をもらえました。
ある日、クラブラウンジの受付にゲストリレーションズの親分がいたので、儂の将来の予約6つをすべて同じ部屋にしてもらえないかゴロニャンしたら… 快諾されました。
特典予約で Classic Room になっていたのが、すべて 1 King Premium Sea View + Lounge Access へ♪

滞在中はたいして写真撮らなかったので割愛します。
田舎に帰っていたブルートくんがイスタンブールへ戻ってきたくらいが、変化です。

 §
さて復路♪
 §

帰りはアムステルダム経由で戻って来ました。
機材は 772 なので、座席は右側最前列の 1L です。

結論から申し上げれば、こちらは今までからさほどの変化はありません。
なので文字数少なめでさっくり御覧にいれます。

最初のお飲み物は、トニックウォーターを所望。
ナッツは... アーモンド、カシュー、胡桃は確認できました。

そしてスターターです。海老 または ラディッシュサラダ で、海老を選択。
見た目はこんな。夏場だからなのか、サラダにレタスが入っておらず、ルッコラ、胡瓜、ラディッシュにミニトマトといった陣容でした。帰りの便ではパンにプレッツェルを選べました。

ナプキンや食器が変わった以外、欧州発便では大きな変更はみられません。

メインディッシュの選択肢は、
 ・ビフテキ
 ・鶏ロースト
 ・海老とパスタ
 ・ルッコラサラダ

久しぶりにビフテキを選択してみました。
ビーフのローストに、アスパラガスとマスタードポテト添え、カフェ・ド・パリ・バター。

ビフテキの火通しは、ミディアム~ウェルダンのあたり。機内食の安全性を考えれば順当。
肉質は赤身ですが、肉はそれほど硬くなっていませんでした。
今まで供給されたビフテキ類のうちでも、出来は良い方。

アイスクリームサンデーはいつも通り。
ベースはティラムックのバニラアイスです。
チョコレートファッジ + スライスアーモンド + ホイップクリーム + チェリーを載せて。

さすがオランダ。ホイップクリームの色が黄色っぽいけど、風味も良かったです。

帰りはデザート後にすぐ寝落ちして、疲れが溜まっていたのか、そのまま爆睡。
機内が明るくなって目を覚ましたら、もう到着前のお食事配布時間でした。

2回目の機内食、選択肢はふたつ。
 ・ペンネパスタに鶏ロッテサリのソース
 ・ベジタリアンのビリヤーニ

ビリヤーニにも激しく惹かれましたが、パスタがクリームソースだっていうから、そっちで。
こんなです。到着が夕方なのでランチっぽい仕立てですから、珈琲でなくコークゼロで。

サラダは普通ですが、ドレッシングはレモンビネグレットで酸味が利いています。
パンは CA さんが「プレッツェルだったわね」って言って、置いて行かれました。

主菜のペンネパスタですが… にくがみあたらない。
食べるとローストした鶏の香りはするけど、肉らしい物は見当たりません。(泣)
ソースのクリーミーさもイマイチなので、バターを混ぜ込んで改良しました。

今になって考えてみたら、調味料セットで追加されたチリペッパーでも加えてピリ辛にしてみても良かった。

ベイエリアまで戻って来たら、儂が座っている右側の窓に SFO が見えました。
そのまま行きすぎて、フリモント上空で旋回して 29L 滑走路で着陸。

G8 ゲートまでタクシングしている間に、Mobile Global Entry を起動して事前入国審査を完了。
動かないトラベレータ(怒) を歩いて入国審査場へ。

CBP のオフィサーに「税関申告品はありません」Nothing to decrare, sir. って言ったら入国審査はおしまいです。審査官のお兄さんはパスポートさえ見ないで「おかえり」Welcomeback, sir. って言われました。

これで8月のイスタンブール往復のうち、ユナイテッド航空で飛んだ部分のお食事紹介は終了。

久しぶりのダラダラ長い記事をここまで御覧いただき、ありがとうございました。

Saturday, August 16, 2025

ISTより Aug.2025

ブログをほったらかしでしたが、またもやイスタンブールに来ています。

トルコの先生に、お土産の ユニクロ X ジブリ Tシャツを着ていただきました。
まさに絵に描いたような、たぬきおやぢ! (ぉぃぉぃ)
これ着て街を歩いていると、若い人から声を掛けてもらえるそうです。www

  §

そしてトルコの先生と一緒に、うどにゃーさんでお食事をした時のことです。
こんなセットものの他に、鶏つくね(キョフテw)とか、ガーリックライス(ピラウw)等も注文しました。

トルコの先生のために、カトラリーも1セットお願いしました。
箸を使えないトルコの先生が、グーグル翻訳を見せてきました。

日本人は一般的にゴミを食べますか?


なんだって!?

ディスってる? もしかしてディスってる?

でも気の優しいトルコの先生が、そんなラブリーな台詞を言うとは思えません。

マイクロソフトBingで、逆翻訳して見せてみました。


Japonlar genel olarak çöpü yer mi?


この翻訳を見たトルコの先生、テーブルに突っ伏してしまいました。www

グーグル誤訳の原因は、çöp = ゴミ という部分で、『チョップスティック』が災いした模様です。


日本人は一般的に箸を使いますか?


…こう聞きたかったようです。

ここまで思い切り笑かしてくれるグーグル誤訳は初めてでした。

この後、会話の端々で『はい。私たちはゴミを食べます』というのがウケています。


他にもトルコ語では、羊肉はクズ、数字の9はドクズなので、色々笑える要素が散見されます。


丸一週間の滞在を終えたら、家人とネコ達が放置プレーの我が家へ帰ります。


※ 堕ちるところまで堕ちていたユナイテッド航空の機内食がまともになってきました。どうやらSFOの外注先がゲートグルメからLSGスカイシェフに変更されたためだと思われます。帰宅後に元気が出たら記事にするかも。

Wednesday, April 23, 2025

ISTより Apr.2025

4月も相変わらずイスタンブールに来ています。(でもこの次は成田行き♪)

ターキッシュエアラインズが夏ダイヤになったおかげで、機材はエアバスA350-900に。
垂直尾翼のカメラで、ローテーションがかかったタイミングが、上写真。
でも着陸時には故障して、ブラックアウトしていました。www

やっぱり直行便って、楽ちんです。昨日発券したマイレージプラスの特典航空券は1万マイル割引をやってくれましたが、FRAでの乗り継ぎが面倒なのでやめて、早朝発の直行便に切り替えました。ホテルのチェックアウトが午前3時でも、1万マイルおまけしてくれなくても、寝てれば帰れるのは、やっぱイイ!

エアバスの新造機でも、内装はボーイング787-9と同じ。
窓が液晶シャッターじゃないのは、写真が撮りやすくて好き♪ 

ボーイングばっかり乗っていても違和感はあまり無いんだけど… ここだけは、すげー変!
頭上のピクトサインが、なんだかすごくくどい。

ひとつひとつを見ると言いたい事は分かるけど、いっぺんに見せられると、くどい。

もう禁煙サインは廃止してもいいと思いますが、便所で喫煙して捕まる奴がいるし。
ユナイテッドは凄いです。便所で大麻吸って、最初に降機できた兄さんがいました♪

さてSFOを離陸したら… 窓外にはサンフランシスコ中心部が見えます。
左端にゴールデンゲートブリッジが半分見えて、画面中心の緑地はプレシデオw。

座っているとB787−9との違いがわかりません。そのまま違和感なくお食事開始。
世界最古のパンと一緒に、黒パンももらいました。…黒パンの方が美味しい。w

前菜のカートは豪華です。アスパラガスのスープは外せませんでした。
他は:海老とワカモレのサラダ、キノコのフライ、サーモンタルタル、そしてナスのサラダ。
「これだけでいいの?」って聞かれても、搭乗前にハンバーガー食ってるから、もう沢山。

主菜は… スズキさん、ビフテキさん、またはペンネパスタからの三択でした。

ターキッシュエアラインズでは、機内にコックさんwが乗っています。
コックさんwがメニューを配って、注文を取りに来ます。
試しに片言のトルコ語でお願いしてみました。

「マカラナラー、イスティヨルム。ルトフェン」(パスタをください。と言った)
「ご一緒にシャラップは?」(一緒にワインはどうよ?と聞かれた)
「よく・よく」(no, no と返事。yokは強いnoだけど、加減ができないw)

…でもちゃんと会話になっていたので嬉しい♪

トルコ語だとパスタはみんなマカロニ(マカラナ)です。トルコの先生が「スパゲッティがいいな」と言うのが、マカロニ食いたがってるのと判別できない。インタコのおすすめ料理に Mac n’ Cheese があるので、なおさら混乱する。(笑)

もひとつ言えば、ワインはトルコ語で「シャラップ」なので、これも初めて聞いた時は焦りました。トルコ語を解さない他の乗客と「『シャラップ』って言われてビビったよ〜」という話を、けっこうします。

「マカラナですよ〜♪」って持ってきてくれたのが、これです。
ペストソースのペンネが、パルメザンたっぷりなので予想以上にコッテリ気味。
パサパサのスズキさんとか、ガチガチ焼きのビフテキよりも、ずっと美味しい。

そしてチーズとデザートのカートがやってきましたが、いつもの組み合わせで。
ブルーチーズ、ストロベリーアイス、そしてバクラヴァを。
この日のチーズは外側を外して食すタイプでした。アイスのイチゴ風味は自然で美味。

寝る時間ですが… 1〜2時間しか眠れませんでした。
仕方がないので、手塚アニメの火の鳥祭りで時間を潰して。

到着の2時間半くらい前に、オレンジジュースをもらって、コーヒーどうするか聞かれて。
この機材にはエスプレッソバーがあるというパンフを見せられたので、アイスラテを所望。
アイスラテ、届きました。ちゃんとグラデーションしています。味も濃厚で充分美味しい。

最初に受け取ったのは、いつものようにこんなです。
クロワッサンを持っていなくて、パイ生地仕立てはアップルパイでした。

アップルパイ食っておいて、オムレツはほうれん草だらけなのでメインにもアップルクレープを注文。
クレープがふたつに、ブルーベリーソースとクリームソースが添付されてきました。さらにお好みなら、ハチミツとバターも使えます。糖尿の儂には自殺幇助みたいなものです。

クレープがどうなっているのかわからないので、断面図を。
内部はこんなでした。アップルパイ同様に、甘く煮込んだ林檎が入っていました。

30分早着して、ホテルに着いたのは午後1時前。クラブラウンジのレセプションで、冷たい炭酸水を一杯頂いている間に、いつもの部屋にリンゴやバナナを用意してくれました。
部屋からの眺めは相変わらずですが… ボスポラス海峡の真ん中に戦艦が停まっています。

戦艦をアップで写すと、こんなでした。
トルコの国旗がついているので、ロシアやウクライナの物騒な船ではありません。
後でトルコの先生に伺ったら、この記事を投稿する23日は祭日だそうです。

「今日はバイラムBayramı(イード・アルアドハー:犠牲祭)ぢゃ」
「それって確か、道端でメーメーを屠るやつでしたよね?」
(トルコの先生には、メーメー、カーカー、ニャーニャー等で通じるようになった。www)

十数年前にも犠牲祭の日に滞在していて、道端で羊を屠るのを見てチビりそうになったのを思い出しました。

で… カラキョイのロカンタに向かう途中、人々がみんな道端に出て集まっていました。
すわ! また羊の頸動脈をカットしてるのか!?
…と、チビりそうになる前に、トルコの先生が近くの人に聞いてくれました。

「地震があったそうぢゃ」
「マジっすか? トラムに乗っていて全然分からんかった」

カラキョイ・ロカンタスに到着したら、もう地震の混乱はおさまっていました。
天気がいいので、テラスシートに座らせてもらいます。

ただ、ビルの間に見えるものが気になって仕方がない…。
クルーズ船の先っぽのほうが見えています。乗っている人もチラホラ見えるので気になります。

お食事開始で… 今日はナスのサラダが無いから、代わりに。ってふた皿もらえました。
ひとつは… 子羊のCTスキャン風。です。 白質と灰白質が分かる…ものをいただきます。
やや固めの豆腐みたい。クセはありません。

もうひとつは、ギリシャのタラモサラダ相当。
タラマとか呼んでいましたが、アテネで食べたタラモサラダと違いはありません。
魚卵のサラダなので、日本語のまま『タラコサラダ」と言って、無問題で通じます。

他にルッコラのサラダをもらってから、主菜はムサカです。(人がゴミのようだ。とは違います)
この日のムサカは、組み立ててないやつ。ポテトやベシャメルソースが無いぶん、ナスとにくが多めで美味しい♪

このへんで、トルコの先生のスマホが5分おきに鳴るようになりました。
聞いたら… 奥様が地震に怯えて、泣きながら電話かけてくるそうです。
トルコ語でも、夫婦の会話が手に取るように分かる…。

「あんたぁ!怖いよぉ!早く帰ってきてぇ〜!」
「うっせぇな。落ち着け!俺ァ今メシ食ってるんだ!」

日本語に置き換えると、多分こんな会話でしょう。流石に気後れして、提案しました。

「先生、この食事が済んだら帰ってあげたら?」
「…う〜む。申し訳ないが、そうさせてもらおうかのう」

ロカンタでデザート食べずに出てきましたが、隣のバクラヴァ屋に引っ掛かりました。(笑)
アイスクリームがサンドイッチされた、巨大バクラヴァ♪

これを十数年前に見て、でも注文を通せるまで4年かかった。
…という話をロカンタでしていたので、食べたくなったんです。

アイスクリーム入り巨大バクラヴァをやっつけていたら…
「ニャンか、くれニャいか?」
空いた椅子に登って、ノーラさんがひょっこり首を出しました。

先生がアイスクリームをやろうとするので、止めましたが…

「成人のネコは乳糖分解酵素を失ってるから、乳製品あげちゃダメ!」…って、言えない。
「ネコは甘味を感じる味蕾が無いから、甘いものは喜んで食べない」…これもトルコ語で言えない。

パイ生地の、バター多めの部分を与えたら、少しだけ舐めていきました。

その後、このニャンコは、隣のテーブルにいたアラビア婆の集団に散々な悲鳴をあげさせていきました。…でかした。www

「面白かったですね〜♪」
「アラブの婆さんたちがネコを嫌うとは、知らなんだ」

先生の奥様は引き続き電話かけまくってくるので、このへんで解散。
儂はその後、BAD BEAR というブランドのTシャツをムキムキな床山さんへの土産に購入して、ホテルに帰投。

その後これを書いてから、うどにゃーさんでミックスフライ御膳を平らげてきました。
これで今回のステー初日は終了。あと数日過ごしてからベイエリアに帰り、その翌週は成田行きです。